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ようこの日常


by youko-piano
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最大の国民病 「癌(がん)」について学ぼう!

063.gif娘ちゃんが病院に勤めているので
なんだか医療にみょうに関心がある私です。

063.gif天然キャラの私。
将来、どこまでが天然で、痴呆なのか、自分でも見分け難しいよね。
病院の「脳ドック」行くから、画像撮ってよね。
画像から症状が見つかれば、その後の自分の生き方も決められるし・・・
なんて言っています。

063.gif「癌(がん)」についても、気になっています。
先日、東京大学医学部の緩和(かんわ)ケアー診療のお医者さんが
「癌」について小学生・中学生を対象に、冊子を書かれたのが
新聞に掲載されていましたので、
誰にでも分かりやすく書かれているのではと、取り寄せました。
冊子なので、読んだらどこかにやってしまいそうです。
自分のために、記録に残しておきたくて、ブログに書くことにしました。

最大の国民病 「癌(がん)」について学ぼう!_f0163730_11344668.jpg

058.gifパート1 なぜ「癌」について、学んでほしいのか
  063.gif「癌」は、最大の国民病である。
  日本人の2人に1人が、「癌」になる。
  日本人の3人に1人が、「癌」が原因で死ぬ。

  063.gif「癌」という病気と向き合うことは、死と向き合うこと。
  しかし、「癌」という病気をきちんと知ることは、「癌」を知るためにも、
  必要で、「癌」になっても、どんな治療を受けると良いか
  「癌」とどう付き合って人生を送るかを、あらかじめ、考えることにつながる。

  063.gif幸い、「癌」は、毎日の生活で、ある程度、予防できる。  
   また、早めに見つけることが出来れば、最近は、ほぼ完全に治すことが
   出来るようにもなってきた

058.gifパート2 「癌」のことを、きちんと知ろう
 063.gif日本は、世界1の「癌」大国! 
 30人学級の教室で、将来「癌」になる人は、15人(クラスの半分)
 「癌」で亡くなる人は、10人

 でも「癌」について、生活習慣、食生活、検診、早期発見、治療法、
 緩和ケアーなど正しく知ると、
 「癌」で死ぬ人は、3人以下に出来る可能性がある。

 063.gif「癌細胞」は、体の老化で生まれる。
  突然変異を起こさせる原因の最大の悪役は、たばこ

  「癌」細胞(1ミリの100分の1の大きさ)から、
  検査で見つけられる「癌」になるまで、10年以上という長い道のりが
かかる。

063.gif「癌」は、老化の一種        
「癌」は、人間が長生きしないと、出来る時間がない。
   実際、平均寿命が30歳代のアフリカの国では、「癌」はめったに
見られない。
   「癌」は、40歳代から多くなり、80歳・90歳になっても増えていく。
  
063.gif日本は、世界一の長寿国      
  日本は、今まで生きてきた人類の中で、一番平均寿命が長い、
  長寿国家なので、「癌」で亡くなる人が多い。

058.gifパート3 「癌」を防ぐ方法
063.gif「癌」にならない生活習慣      
 たばこをやめる・・「喉頭がん」「肺癌」「食道癌」など「癌」になる多くの原因
 食塩をひかえる
 お酒を飲みすぎない
 野菜と果物を食べる
 運動を心掛ける
 太り過ぎない

063.gif「癌」を防ぐには、「癌検診」を受けよう      
  生活習慣に気をつけていても、「癌」になる確率を半分くらいにしか
  出来なく、人間には、どうしようもない面がある

063.gif「癌」になっても、検診で、早期にみつけよう
  40歳になったら、年に一度は、検診を受けよう
    
  検診を受ければ、「癌」で死ぬ危険を、20~50%も減らせる。

063.gif「早期癌」であれば、「癌」はほぼ完治できる      
  現在、全体で見れば、半数以上の「癌」は治ると言える
      
  「早期の胃がん」は、100%近く完治する

063.gif しかし「早期に癌を発見できる」時間は、限られている!
  「癌」の大きさが1センチ以下の「癌」を検査で見つけるのは、困難。
      
  「早期癌」とは、大きさが1~2センチの間で
  検査で「早期癌」が発見できるのは、たった1~2年の時間しかない!
       
  よって「胃がん」 「肺がん」 「大腸がん」 は、年1回受診
  「子宮頸がん(しきゅうけいがん)」 「乳がん」は、2年の1回受診
  高齢になっても、「癌検診」は必要
  「癌」は、細胞の老化の一種なので、長生きすればするほど
  出来やすくなる

063.gifもっと受けよう「癌」検診
  「癌」を早期に発見する切り札は、「癌」検診
  日本人の「癌」受診率は、先進国の中で最低
       乳がん アメリカ 75%
             イギリス75%
             日本   20%

       子宮頸がん アメリカ 85%
                イギリス80%
                日本  21%

063.gifなるべく「癌」にならない、なっても「癌」検診で発見して、完治させよう
   完全に予防できないのが「癌」という病気
       
   2人に1人が「癌」になる現実を見つめて、自分も「癌」になると
   考えることが大事
       
   そこで次の事が大切
     その1 「癌」になりにくい生活を
     その2 小さな「癌」でも、すぐに見つけられるように「癌」検診を
     その3 もし、「癌」が見つかっても、早期治療で完治を

063.gif「癌」を防ぐ方法は、2つある      
 1、「癌」を遠ざける生活をする
      食事の食塩は、ひかえめにする
      運動を定期的にする
      野菜・果物をしっかり食べよう
      肝炎(かんえん)ウイルスに注意しよう
      お酒を飲みすぎない
      たばこをすわない
      太りすぎに注意
       
 2、「癌」検診をきちんと受ける

058.gifパート4 「癌」の治療方法を知ろう
  「癌」の欧米化(おうべいか)が進行中

  死亡率が前年より減った「癌」は、「胃がん」「子宮頸がん」「肝臓がん」の
  3つだけ

  あとの「癌」は、軒並み増えている
  特に、男性で一番増えている「癌」は、「前立腺がん」
  女性で一番増えている「癌」は、「乳がん」

  「欧米型の癌」が増加している・・・「肺がん」「乳がん」「大腸がん」
                       「前立腺がん」

最大の国民病 「癌(がん)」について学ぼう!_f0163730_1394162.jpg

063.gif自分で選ぶ「癌」治療!
  現代医学で、癌の治療には、
     1、手術 
         
     2、放射線治療 
           
     3、化学療法(抗がん剤)の3つがある

063.gif「癌」治療の目標は、3つある        
1、「癌」を完全に治す「完治(かんち)」
     完治とは、「癌」が二度と再発しないこと
     
     完治させるには、「手術」と「放射線治療」が必要になる
     
     最近では、「手術」と「放射線治療」と「化学療法」の
     3つを組み合わせた「集約的治療」も一般的になっている
            
2、1日でも長く生きる「延命(えんめい)」
            
3、つらい症状をとる「緩和(かんわ)ケア」
    「癌」を完治できない場合は、「延命」と「緩和ケア」の2つが目標になる

    「癌」の治療法には、多くの選択肢(せんたくし)がある

    医師が勧める治療法があれば、利点と欠点をよく聞いた上で
    別の医師(第2の意見=セカンドオピニオン)を求める必要もある
            
    これは、自分や大事な人の命に関わることなので、
    正しい選択には、十分な情報が必要
            
    また、このことは、告知(「癌」にかかっていることを告げること)を
    受けた上で,「癌を知る」ことが前提になる

063.gif「癌」の治療法を知る
1、「癌」を切り取る「手術」とは
   「癌」を切り取る「手術」は、メスで「癌」と周辺のリンパ線(全身へ
   癌細胞が広がるのを防ぐ、関所のような場所)を切り取ってしまう治療法
         
   「癌」の周りの正常な組織を含めて切り取る、もっとも直接的な方法
              
   リスクもある
      正常な組織も含めて切り取るので、臓器や体の機能が落ちる
             
      日常生活に不便が生じたり、見かけが悪くなったりすることもある
              
   最近では、「早期癌」なら、切り取る範囲を最小限にとどめる
   縮小手術も盛んになっている

   また、開腹せずに、内視鏡とメスを体内に挿入して、手術する
   腹く鏡下手術(ふくくうきょうかしゅじゅつ)も、おこなわれている

2、「癌」を消し去る「放射線治療」とは
   体内の外から放射線をかける「外部放射線治療」

   数日~数週間に渡り、毎日少しずつあてて、「癌」細胞の
   DNNにキズをつけていく

   1回の治療時間は、1~2分(仕事をしながら、通院できる)
         
   放射線で「焼く」と言うが、体の温度は、1000分の1度も
   あがらない(何も感じない)
         
   放射線で、「癌」をあぶり出す
         
   放射線治療は、「癌細胞」だけでなく、「正常細胞」のDNNまで
   キズつける

   しかし「正常細胞」は、「癌細胞」より自分自身の「キズを治す
   能力にすぐれている

   それで、放射線を繰り返しあてると、「癌細胞」が受けた傷は、
   どんどんたまっていき
   そのまま死んでしまったり、免疫細胞に食べられたりする
   しかし、健康な細胞には、あまり影響が残らない

   利点は
      「癌細胞」は、放射線を受けると、免疫細胞が「異物」として
      「癌」を捕え、「癌」は、免疫細胞の攻撃を受けやすくなる

3、全身の癌細胞をたたく「化学療法」とは         
   全身に「癌」細胞が広がった状態では、手術も放射線治療も
   「癌」を根治(こんち)させるのは、難しい

   この場合は、「化学療法(抗がん剤などの薬を使って
   がん治療をする)」をする
   
   体に入った抗がん剤は、血液と共に、全身をめぐり、
   体内の癌細胞を攻撃する

   体のどこに「癌」があっても、攻撃できる=全身療法とも
   言われる

   脱毛や吐き気などの副作用も、最近は、減ってきている
   
   新しいタイプの治療法も、次々に、開発されている

063.gif現状と今後は       
   「癌」の告知をするのが、当たり前になった
   (事前に希望を聞き、どうしたいか、聞く場合が多い)

   こうした現状から、「放射線治療」を受ける患者数が急増している
   10年後には、「癌」患者の2人に1人が、放射線治療を受けると
   考えられている
       
パート5 「癌」に負けない緩和(かんわ)ケアー
「癌」は、痛い???      
   「緩和ケアー」とは、苦痛をできるだけ、早い時期から和らげる
   ことによって、命に関わる病気を持った患者さんと、その家族の、
   生活の質を保つための医療

   実際、「癌」で亡くなる方の多くが、激痛に苦しんでいる!と
   言われている

   しかし、緩和ケアーで、痛みをゼロにすることが出来る

「緩和ケアー」という考え方は
   アメリカでは、治療が難しい「癌」や痛みの症状を持つ患者さんの
   さまざまな苦しみを和らげることを目的として、
   「緩和ケアー」の考え方が確立された

   まず、痛みをとることが、患者や家族にとって1番大切なこと=
   =緩和ケアーの第1歩

   痛みを我慢していると、「痛みの感覚」に敏感になったり、
   鎮痛薬(痛み止め)が聞きにくくなったり、食欲が落ちたり、
   眠れなくなったり、体力を落とす原因になったりする

   よって「癌」の痛みは、早くから痛みを取り除く必要がある

遅れている日本の「緩和ケアー」
  「癌」の痛みを和らげるには、モルヒネや医療用麻薬やオピオイド)を
   薬として飲んだり、貼り薬として貼ったりする

   麻薬と聞くと、薬物中毒になるなど、悪いイメージがあるが、
   痛みを取る目的で、口から飲んだり、皮膚に貼ったり、
   ゆっくり注射したりするのは、痛みをとる安全な方法である

間違った迷信
        
「麻薬を使うと、中毒になる(麻薬は使わない・医療用麻薬を使う)」   
「寿命が短くなる(早死に)」 「だんだん効かなくなる」は   
根拠のない間違った迷信!
    
    痛みをとった方が、長生きできる!

    モルヒネなどの医療用麻薬は、適切に使えば、中毒など起こらない

    痛み止めなどを、適切に使い、痛みが取れた患者さんの方が、
    長生きできる

「がまんが1番は、間違い」
    激しい痛みがあっては、人生の仕上げが出来なくなる

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063.gif死なない感覚が、ジャマに??
    日本で、緩和ケアが普及しない背景には
    日本人の「死なない感覚」がある

    現代の私達の生活や意識の中に「死」の存在が見当たらない

    そして、「死」は悪(あく)であり、あってはいけないものに
    なってしまった
          ↓
    都市化により、自然が失われたこと、
    核家族化で、高齢者との交流がなくなったこと
    宗教心がなくなってきたこと
    「死」を病院に閉じ込め、生活から切り離してしまった
    (日本人の8割が病院で亡くなっている)
    などが、背景にある
           ↓
    子供たちは、「死」を目の当たりにすることがなくなった

063.gifすべての人は、必ず死ぬ        
    小学生400人に「死んだ人が生き返ることが
    あると思いますか?」とアンケートを行ったら
    「はい」・・・・34%
    「わからない」・・・・32%
    「いいえ」・・・・34%

    このアンケート結果でもわかるように
    子供も大人も、日本人の「死」についての意識が大きく
    揺らいでいる
  
    人々は、ずっと生きていくつもりで、生きているように
    なってしまった
       ↓
    「自殺」 「いじめ」 「殺人」が増えている遠因になっている

    死なない感覚は、「癌」医療では、完治だけを望む気持ちに
    つながっている

    「悪いところは、手術で切って、さっぱりしたい」というムードが強く
    「癌の痛みをとるより、癌の原因を治したい」
    「体に悪そうな放射線などはごめんだ」という訳で
    緩和ケアや放射線治療は、癌患者とその家族に関心を持たれずに
    きた

063.gif「治す」も「癒す」も大事!
    「治癒」という言葉は、「治す」と「癒す」から成り立つ

    「治す」と「癒す(いやす)」は、バランスを上手くとることが大事

    「早期がん」には、告知で傷ついた心のケアが必要な場合がある
 
    「末期がん」にも、癌の治療が必要な場合がある

    癌が脳へ転移したり、背骨に移って
    脊髄の神経を押しつぶしたりした場合、手足のまひが出た場合
    放射線治療は、癌の痛みを取り、まひも治せる
    「治す(なおす)」と「癒す(いやす)」の両方の橋渡しになる

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063.gif人生の仕上げのために、必要なこと
    緩和ケアは、人生の仕上げに関係する

    事例1
     会社の経営者であったKさん
     本人の希望で「余命は、約3ヶ月程度」と告知した
     骨にがんが転移して激痛があったので
     モルヒネの飲み薬を勧めたが、
     「麻薬は、体に悪いし、命が縮まる」と拒否された。
     結局、激しい痛みの為、会社の整理が上手くいかなかった。

    事例2
     キャリアウーマンのSさん
     癌が全身に広がっており、抗がん剤を使っても
     完治しないこと、抗がん剤を使ったら、どのくらい命が長くなるか
     どの位、体に負担があるかを、お話した
     結局、抗がん剤治療はしないと決断された
     どうしても治療が必要な場所は、放射線で治し
     モルヒネの飲み薬や貼り薬を使い、痛みを取り
     旅行に行かれたり、好きなワインを飲まれたり
     生活をエンジョイされて、死を受け入れられた

058.gif癌(がん)に向き合うために 
063.gif日本の癌医療の問題点
   1、手術ばかり行われ、放射線治療が少ない

   2、緩和ケアが普及していない

   3、麻薬の使用量が、極端に少ない

   4、心のサポートが足りない

  ※1~4の問題点の根っこには、日本人の「死なない感覚」がある

063.gif日本人の問題点
    1、日本人に「がんの話など聞きたくない」というムードがある

    2、日本社会では、はっきり「死」に直結するものは
      「癌」に限られている

      現在は、癌の半数は治る時代になったが、
      「癌=不治の病」というイメージがある

    3、死なないつもりの日本人にとって、「癌」はやっかいなもの
      出来れば関わりたくないもの、向き合いたくないもの

    ※その結果、日本人の「癌」に対する知識は
     非常におそまつなものになっている
   
    ※「癌」という相手をよく知らなければ、上手く戦えない

  生命が永遠に続くのであれば、「癌」が治ることが大事だけど
  「癌」が治っても、人はいつか死ぬ

063.gif私達は、
    1、「人はみな死ぬ」
   
    2、「命には限りがあり、それゆえ尊い」ということを
    
    再度、考える必要がある

  「癌」を知ることは、豊かな人生を送るために必要である

058.gifおわりに  「癌」を知る事が、一番大事!

  上記のことを守られたら、「癌」で命を落とす確率は、大変少なくなる。



     
     
      

    

    
    

            
      
  
                    

              

             
             
        
            
     
        

       
          

      
       
       
      
      

      
       
 
by youko-piano | 2009-04-17 15:04